諸仏如来は異の方便ましまして、汝をして見ることを得しめたもう。
【『観経』の言葉】 お釈迦さまが韋提希夫人に向かって「仏さま方は様々な方便をもってあなたにお浄土をお見せになるのです」と言われます。このあとお釈迦さまは十三種類のお浄土を観る方法を韋提希夫人に順々に説いていかれるのですが、それは凡夫である夫人が己の力で観ることができるのではなくてひとえに諸仏のお力に依るのであると念を押されるのです。『観経』は表向きはそのお浄土を観る観法を説く経典ですが、その内面には凡夫である衆生を本願他力に会わしめようというこころが隠れています。それを経典の隠意(おんい)といいます。私たちも他力によって信心に目覚める時、身の回りのいつもの景色がそのままで光り輝いて見えることがあります。その光景こそがお浄土なのです。
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